伊与原 新さんの小説にハマる
NHKの夜ドラ『宙わたる教室』の特集から伊与原先生の著書に興味を持ち
月まで3キロ
オオルリ流星群
八月の銀の雪
博物館のファントム
月まで3キロ
こちらは短編読みきり小説がいくつかあって
そんなに集中力を要しないで読めました。
シリアスな中にも、「月は27.3日で地球を回る」とか、クールダウンできる知識が所々に存在し
人 を見つめながらも 人の時間とは次元の違う宇宙の営みを淡々と語るタクシー運転手さん。そして著者。
それぞれに大変な人生を持っていて 宇宙のロマンと織り交ぜた素晴らしいストーリーでした。
オオルリ流星群
こちらは一冊で物語が完結しますので
それなりに持続力が必要です。
大学生をという若いグループがメインで進行するので
持続力は要りますがさわやかに読み進められます。
八月の銀の雪
どんなお話だったでしょうか。
雪、といっても地球のマントルのその最も中心にある『核』のお話です。
女の子がいる父子家庭が経営する食堂にいつもくるちょっと変わった女性。
その人は曜日ごとにオーダーする食事が決まっていて
地球科学に携わる研究者なのです。
博物館のファントム
こちらはなかなか面白かったですね〜
宇宙とかではなく「化石」とか「昆虫」とか地学なのですが
プログラミングが得意だからデータ整理士みたいな女性と
古い博物館に住み着いた初老の男性との掛け合いがコミカルでした。
リケジョ!進行中
そして「リケジョ!」を読んでいます。
デンマークに留学したい大学院生が自身がバイトする進学塾に来ていた小学生に興味を持たれて家庭教師をしながら、その子に振り回される物語。
二人とも「理系女子」なんだけど
小学生の「理緒」ちゃんは小学生らしく元気いっぱいで純粋で突拍子もないところがあり
良いコンビで事件を解決していきます。
「十万光年もある先の知的文明からメッセージが届いたとして、その文明はすでに滅びているかもしれない」
「ああ!」「なんだか・・なんだかとっても片想いです!」
て感じです。
読者である私たちもそうやって試行錯誤し理緒ちゃんの純粋さに心を洗われながら
解決へ向けて痛快に進んでいくのです。
例えば、3個目の話の「チェシェ猫マーダーケース」
猫殺し事件が解決した後のーー
S少年が作ったペットボトルロケットがなかなか本格的で二段式になっている。
「いくよ!5秒前!」
「四!!三!!二!!一!! 発射ーー!!」
水とガスの混合物で150メートルほど飛ぶ。
『大砲クラブ』という名前の由来はジュール・ヴェルヌから来ている。
『月世界へ行く』という小説の話が出てくるーー。
この事件が解決した後だからこその話がどんどん遠くまで飛躍する感じが
のびのびしていて私はとっても好きです。
まとめ
このように、単なる『理系解読書』なだけではなく
すぐそばにいそうな人間臭さもよく観察された
著者の名前の通り「新しい」紙の物体でした。
感謝 万歳!!
ああ、面白ーーーい!!